2019.12.17

記憶に関するマジカルナンバーと色々な”7”

マジカルナンバーって言葉を知っているだろうか?
人が瞬間的に記憶できる情報量を示す認知心理学のお話。

先日、居酒屋でお造りの5種盛りを頼んだ時、店員さんが魚の名前を説明してくれた。
大体見ればわかるが、一緒に行った人はあまり魚に詳しくない様で、ぼーっと聞いていたから繰り返してみてと聞くと2つくらいしか覚えていなかった。
少なくとも店員さんが説明している間は何となくでも耳を向けていたはずなので、こんなにも覚えられないものかとちょっとした衝撃だった。

そんな流れで今回はマジカルナンバーと、それに付随する話を書きたいと思う。



マジカルナンバーとは

マジカルナンバーとは1956年にジョージ・ミラー氏が発表した人が瞬間的に記憶・処理できる情報の数(チャンク)を表したもの。
その内容によれば人が瞬間的に記憶できる情報の数は7±2チャンクなんだとか。

チャンクとは

チャンクは”かたまり”を示す言葉。
例えば、「あいうえお」。
これは「あ」「い」「う」「え」「お」と1文字ごとに記憶する場合は5チャンクとなるが、「50音のあ行」で記憶した場合には1チャンクとなる。

情報量が多くても少ないチャンクに落とし込む事で記憶できる量が増える。
これは電話番号や歴史の年号などを覚える時に使う語呂合わせの理屈。

最新のマジカルナンバーは4±1

マジカルナンバーは7±2から始まったが、2001年にネルソン・コーワン氏によって4±1だと訂正された。

これには激震が走った事だろう。
「人は7個程度も瞬間的に記憶できる」と知った人の多くが「そんなに覚えられないよ・・・」と自分にがっかりしていたはずだ。
しかし3~5ってなると「3つならどうにか」って心の重荷が取れた人も多くいたはず。

話は戻って、新しいマジカルナンバーの例として電話番号がある。
携帯電話や固定電話でも「000-0000-0000」の様にハイフンを使う事で10文字程度の数字を3チャンクに分けて覚え易くしている。

プレゼン資料やWEBサイトなど、伝えたい・覚えて欲しい情報をまとめる場面においても3個程度に抑える事が効果的だとも言われている。
逆に「多くても7個」と言われるくらいなので、それ以上になると覚えにくく、聞く気も削がれて記憶に残りにくくなるのだ。

知識でマウントとりたい場合は難しい言葉を7個くらい含んで伝えると相手もお手上げだ。
FFで有名な『パルスのファルシのルシがパージでコクーン』
用語っぽいのも5つしかないが、これでも戦意喪失。

世界の色んな”7”

何よりマジカルナンバーで面白いのは世界中に溢れている”7”との関連。
七不思議、七つの海、音階(ドレミファソラシ)や1週間が7日である事など、昔からあるものに”7”が使われているものが多くある。
ただ、これらの関連についてはミラー氏も触れているが、もっと深い理由があるかもしれないから判断は保留としている。

実際はさておき、研究結果と昔の物が繋がるこの感じは凄くワクワクする。
とりあえず世の中の”7”を7個ほど簡単にまとめておく。

七つの大罪

キリスト教の用語で罪悪に導く可能性がある感情のこと。
「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「暴食」「色欲」を指す。

アニメ「七つの大罪」でドラゴン・シンなど各キャラクターを「~・シン」と言うが、シン(sin)は英語で罪の事。

七大天使

ユダヤ教やキリスト教で信じられている「天使」の中で、主となる7体の天使の事。
実は天使は7体以上存在しており、状況によって7体が指す天使が変わる事がある。
ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルなどが七大天使に含まれていて、この4体は4大天使とも言われいる。

ちなみに名前の「エル」はヘブライ語で神を意味する。

アトラスの7人の娘

ギリシャ神話で巨人アトラスと妖精プレイオーネの間に生まれた7人の娘の事。
7人の娘をプレアデスと言う。
プレアデスは狩人オリオンの誘いを断った事から追われることとなり、最終的に鳥になって空に逃げて星になった。

初七日

命日を含めて七日後に行う法要(死者を弔う)の事。
この七日と言うのは死者が三途の川を渡りきる為の時間らしい。

七福神

大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊からなる神様の総称。
7神もの集団だが、女神は弁財天のみと男性多めな集団。
さらには寿老人と福禄寿は同一神だと言う説もあり、まさかの6神。

白雪姫と7人の小人

「白雪姫」に登場する白雪姫を助ける7人の小人。
普段は宝石掘りをしている。

ラッキーセブン

”7”と言ったらラッキーセブンと言うくらい縁起が良い数字。
お会計が7のゾロ目だった時にラッキーだと感じる人もいる。
野球の試合で7回に劇的な展開が多く起こる事が由来とされている。

これはマジカルナンバーとは関係ない。

さいごに

世の中の”7”とマジカルナンバーの不思議な一致に魅了された。
点と点が繋がった様な感覚。

7のマジカルナンバーが仮に関係なくとも”7”と言う数字には何かしらの意味があるのだろう。
真実を知りえないからこそのロマンに明日も頑張れそうだ。