会議や飲み会でどの席に座ろうか迷ったことはないだろうか?
どこでもいいと言う人ならそれでよし。
でも、もし迷う事があれば参考に出来る心理学の話がある。
それはスティンザー効果と呼ばれるもの。
この効果は主には会議での傾向をまとめたものだが、飲み会でも使える。
もちろん万能ってわけでもないが、迷った時の為に参考程度に覚えておいたら面白い話。
スティンザー効果とは
アメリカの心理学者スティンザー氏がまとめた、主に会議の場で起こりやすいとされる現象をまとめたもの。
スティンザーの3原則と呼んだりもする。
3原則ってくらいなので3つあるわけだが、席選びに関わるのは1つ目に紹介するものだけなので他2つは簡単な紹介だけにしとく。
興味があれば見てちょ。
①席位置の関係
「正面に座る人とは敵対しやすい」
正面には自分にライバル心や反対意見を持っている人が座る傾向がある。
また、そうでなくても正面に座った人とは衝突しやすい傾向があるらしい。
すし詰め状態の満員電車で正面の人と向かい合った状態だと「何でこっちを向いてんの…」とストレスを感じたりするだろうが、心理学的にも正面は圧迫感を感じる位置とされていて、そう言う側面からも他の席に比べて攻撃的になりやすいのかもしれない。
また正面以外の位置にも傾向がある。
・隣の人は自分に仲間意識を持っている傾向
・斜め前の人は友好的な意識を持っている傾向
※斜め前はL字(90度)の位置の事。いわゆるお誕生日席。
国会の座席の組み方が円形だったり、カウンセリングを行う時に正面に座らないのは、こう言った位置関係のストレスを考慮されたものだったりするらしい。
なので会議や飲み会で衝突したくない人がいるのであれば正面に座らない事。
もし座られたら「イテテ、お腹が…」と席を立ち別の席に移動しよう。
②発言後の反対意見
「発言後の次の発言は反対意見である事が多い」
そう言うことよ。
発言の補足だったり前向きなものならいいが、反対意見ならムッとしてしまうかもしれない。
最悪の場合は場外乱闘か。
そうならない為の手段として「根回し」が有効であるとされている。
自分の発言後、反対意見が出る前に賛成の発言をしてもらい反対意見を出しにくくするのだ。
後ろめたい事もなく、正しいと思う発言をするのであれば根回しも上手く使っていこう。
戦わずして勝つ。
③リーダーシップの強さで私語する相手が変わる
「議長のリーダーシップが弱い場合は正面の人と私語をして、強い場合は横の人との私語が多くなる」
これはリーダーシップの強さを見定める目安となるもの。
議長が弱い場合はサポートしてあげるくらいの気持ち余裕があればかっこいい。
そもそも会議中に私語は慎めよって話だけど。
席選びで意識する事
スティンザー効果で示された様に、席の位置で印象や関係が決まる事がある。
参考程度にはなるが、以下の事を意識するだけでも違ってくると思う。
■会議の場合
・衝突したくない相手の正面には座らない。
・通したい案がある場合は発言力が強い人の斜め前に座る。
■飲み会の場合
・「仲良くなりたい」なら斜め前に座る。
・「親密になりたい」なら横に座る。
もちろん全ての状況に対応できるものではないが、少しの意識でストレスフリーな状況を作れるかもしれないなら試さない手はない。
とりあえず会議なら近い人ほど仲間であり、飲み会なら近い人ほど親しくなるって事だけでも覚えておこう。
「物理的な距離は心の距離に比例する」と言う事をボッサードさんは仰っていました、まさにそう言うことなのだろう。
なんせ正面は何か危ない。
さいごに
普段何気なく選んだ席のせいで自分の状況を悪くしているかもしれない。
ストレスを軽減する為にも活用していきたい。
何にせよ正面に良い所が無さ過ぎて困るから、合コンじゃ捨て席として嫌われても問題ない人の前に座ろう。
スティンザー効果がはかどりますな。