
人は何かに集中・没頭すると視野が狭くなる。なんてことを聞いたことありますよね。
これは視界に入ってくる情報をすべて処理してしまうと脳がパンクしてしまうため、必要なものだけを処理する脳の働きによるものです。
集中するのは素晴らしいことですが、結果として危険なものに気付けず大事になってしまう。なんて可能性にも繋がってきます。
っていう大それた話でもないのですが、以前紹介したことがあるタイポグリセミア現象に似た感じの面白い実験があったので今回はその紹介です。暇な時間におひとつどうぞ。
→ノラクラブログ – 文章はめちゃくちゃでも読める!試したくなるタイポグリセミア現象
実験動画1
まずは集中力を試す目的で1本の動画を観てください。
動画の冒頭に日本語のナレーションで説明がありますが、音を出せない人用に冒頭の説明を書いておきます。
白いユニフォームを着た選手がバスケットボールを何回パスしたか数えてください。
この先にはネタバレを含んだ話になるので、スクロールする前に観てくださいね。
観ました??
どうでした??
気付けました??
ちなみに私は内容を先に知ってしまっていたのでフラットな感想が出せません。
でも流石に気付くんじゃない?とは正直思ってしまいました。
この何かに集中して認識力が低下する現象を非注意性盲目と言って、この現象の代表的な検証実験が今回の「インビジブルゴリラ(見えないゴリラ)実験」です。
日本人だからだろうけど英語にすると何でもカッコよく聞こえますね。
実験動画2
次に観てもらいたいのがこちらの動画です。
動きのパターンや背景が変わったことで動きが見えづらくなったバージョンです。
白シャツチームが何回パスをするかカウントしてください。
この先にはネタバレを含んだ話になるので、スクロールする前に観てくださいね。
観ました??
どうでした??
気付けました??
この動画は二重の作りになっていて、実験動画1の動画を観たことがなければ、そもそもゴリラに気づきにくい動画として視聴できます。
そして実験動画1を観たことがあればゴリラを意識してしまい、人数や背景の変化に気付きにくい動画になります。
私は人数変化には気づけたのですが背景は全く気付けませんでした。
「ゴリラよりも分かりにくいキャラで出てくるのかな?」とか身構えて全体を観てたつもりなんだけどな〜。清々しいほど綺麗にやられた!
見えないゴリラ実験から学べること
見えないゴリラ実験は『ゴリラが見えたアナタは集中力散漫タイプ』とかって話では無くて、誰でも何かに集中していると認識力は低下するってことを示したお話です。
それを踏まえて、この実験から何を得られるか考えてみましょう。
見てる = 気付いてる ではない
脳は視界に入った情報を興味・関心や必要・不要などのフィルターを通して処理しています。
だから同じものを見ているのに、それぞれ違った感想や印象を持つわけです。
仕事にせよ何にせよ、誰か確認をお願いする時は「何を確認してほしい」か具体的に伝えないと、分かりやすいミスを見逃してしまう可能性が高くなるので気をつけましょう。
ながら作業はミスの元
今回の動画では「パスの回数を数える」程度の単純なタスクであっても視野を狭めることを実証しています。
これは人の注意力にも限界があることを示していて、音楽を聴きながら作業する、いわゆるながら作業は少なからず脳の意識を割いている状態なのでミスの見落としの可能性を高めます。大事な場面では注意したいところです。
記憶は曖昧
人は自分が見たものを確実だと思いがちですが、実際はかなり不正解だったりします。
今回の動画で人は視界に入ったものを映像として脳に記憶するのではなくて、意識して観た情報を再構成して記憶することが分かりました。
なので大事な場面では記憶を過信せず、写真やメモで記録することを意識していきたいですね。
さいごに
インビジブルゴリラは自然現象ですが、この現象を意図的に活用してるのがマジシャンのミスディレクションだと思うんですよ。
集中で視界が狭まることを科学的に検証するより、手品師はもっと前から経験則で知っていたって何かめっちゃ熱いな~って。
マジックバーって行ってみたいなと思った今日この頃です。


